新聞に関する基礎知識 -朝日新聞、ハフィントン・ポストの記事の比較-

要旨

平成24年度以降、新学習指導要領での授業が始まっている。この新学習指導要領では、新聞についても明記されている。そしてNIE教育の実践報告も増えてきている。また「平成26年度全国学力・学習状況調査 調査結果のポイント」によると児童生徒の新聞閲読数は前年度と比較すると減少しているものの、新聞をよく読むという児童生徒の方が平均正解率は高いと言う。しかしながら新聞を含めたマスメディアは情報環境の変化に伴い変化を余儀なくされている。特に若者の新聞離れが叫ばれ、発行部数は減少傾向にある。一方インターネットを介したニュースは読者数も増加傾向にあり、新聞社も自社ウェブサイトの強化や電子版新聞の販売へと踏み出している。またアメリカ発ニュースブログサイトのハフィントン・ポストの日本版としてザ・ハフィントン・ポスト・メディア・グループと朝日新聞が提携を結び、ウェブ公開を行っている。本稿では、アメリカ版ハフィントン・ポスト、日本版ハフィントン・ポスト、朝日新聞の記事に差異があるのかを調査し、これから学校図書館で新聞提供を行い、NIE教育を担っていく司書教諭課程及び図書館司書課程を受講する学生に新聞の何を伝えるべきなのかや、新聞の提供について考えるきっかけとしたい。
PDF