「神戸女学院図書館講習所」構想 —戦前期女性図書館員養成の試みをめぐって—

要旨

昭和11~12(1936-1937)年、神戸女学院図書館館長横川四十八は、「神戸女学院図書館学講習会」の開催に引き続き、女性図書館員養成を目的とした「神戸女学院図書館講習所」「神戸女学院図書館員養成科」を構想し発案したが、いずれも学校当局に容れられなかった。これらの構想については、断片的な資料しか残されておらず、その詳細を知ることは困難であるが、本稿においては、この横川の構想を中心として、同時代の女性図書館員養成の流れとその視点について考察する。
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