BYOD を活用した授業支援システムの開発と評価

要旨

近年登場したタブレットやスマートフォンといったスマートデバイスは,コンピュータの操 作技術などを行うこれまでの ICT 教育から,教科書の代替やコミュニケーションツールとしての 役割を期待され,地方自治体や学校などでの導入・取組に関する報道も日々行われ,その功罪も含 め非常に注目されている。スマートデバイス,特にスマートフォンなどは,生徒・学生が個人的に 所有していることが多い。学生がすでに所有するデバイスを授業内で活用することを前提に,どの ような形で授業支援に組み込めるかを,コンピュータ実習を用いた学習における実験を通し考察す る。特に模倣学習を補助する支援システムを構築し,専門学校におけるプログラミング授業時間内 で実験を行い,過去画面の提供などの新たな授業支援の有効性とスマートデバイスを教示デバイス として用いることの可能性を追求してゆく。
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